医学雑誌「Allergology International」に論文が掲載されました

医学雑誌「Allergology International」に院長の論文が受理され、掲載されました。(共著)
タイトルは「Questionnaire survey among ophthalmic allergists on dupilumab-associated ocular surface disease in Japan」です。

デュピルマブ(デュピクセント®)は、アトピー性皮膚炎や重度の気管支喘息等に治療薬として用いられている生物学的抗体です。アトピー性皮膚炎におけるデュピルマブ治療に関連する最も一般的副作用に結膜炎があり、デュピルマブの臨床試験では8.6〜22.1%の発生率が報告されています。

眼科医は生物学的製剤に精通していないため、継続的な抗生物質やコルチコステロイド点眼薬を処方したり、眼の症状が発生した場合にデュピルマブの中止を指示したりするなど、不適切な反応を示すことがよくあります。しかし、副作用はほとんどが管理可能であり、デュピルマブ治療を継続することで、アトピー性皮膚炎を良好にコントロールすることができます。

したがって、デュピルマブ治療中の結膜炎の治療的管理は、アトピー性皮膚炎の患者に特有の有害事象である可能性があるため、眼科医と皮膚科医がしっかりとしたコミュニケーションを通じて対処すべきであることを報告しました。