緑内障について
緑内障とは
緑内障とは、目から入ってきた光を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、見える範囲が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあり、日本の失明原因として第一位となっています。
症状
症状は、少しずつ見える範囲が狭くなっていきます。しかし、その進行は非常にゆっくりで、両方の目の症状が同時に進行することは稀なので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
高齢者の10人に一人が緑内障
日本の代表的な調査研究である多治見スタディにおいて、40歳以上の緑内障の有病率は5%、70歳以上の有病率は10%とされ、高齢者の10人に一人が緑内障であることがわかっています。
2014年までは60歳で緑内障が判明していたとしても、失明まで至る人はそれほど多くなく、失明原因の第一位は糖尿病網膜症でした。しかし現在、平均寿命が延び、超高齢化社会である日本において、緑内障による失明は第一位となっており、今後も緑内障で失明に至る人口は増えていく事が予想されます。
早期発見、早期治療介入
緑内障の原因ははっきりとはわかっていませんが、進行を抑えるためには、眼圧を下げることが唯一の方法であると判明しています。眼圧が高いと進行が速くなるため、早期発見かつ早期治療介入が必要であり、自覚症状がなくとも40歳以上であれば一度緑内障検診を受けることをお勧めします。